木橋総合診断士が木橋の点検と維持管理をご提案
「木橋」の特性を知り尽くした専門家が対応
橋梁にはコンクリート橋や鋼橋以外にも、木材を部材とした「木橋」があり、日本各地で使用されています。木材には、コンクリート橋や鋼橋とは異なった視点での点検が求められます。
有限会社ハウスステージでは、木橋の専門家である「木橋・総合診断士」が点検を担当。材料の特性を考慮した点検・診断 を行います。
「木橋・総合診断士」とは
木橋は木材を主構造に持つ橋であるため、その点検・診断には橋梁点検と木材の双方の知識を持つ者が行う必要があります。木橋では、状況によっては鋼材やコンクリートよりも劣化の進行が早いため、その特徴が考慮されなければ誤った診断や対策がなされる可能性があるためです。
一般社団法人木橋技術協会が、木橋の適切な点検・診断を行える技術者を資格認定しています。木橋に関する点検・診断・保全に関する能力を有する者が認定される「木橋診断士」と、木橋に加え鋼橋やコンクリート橋も含めた総合的な点検・診断・保全に関する能力を有する者が認定される「木橋・総合診断士」があります。「木橋・総合診断士」と「木橋診断士」は、国土交通省登録技術者資格です。
公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格登録簿
■木橋・総合診断士
品格技資第335号 橋梁(鋼橋) 点検 担当技術者
品格技資第338号 橋梁(鋼橋) 診断 担当技術者
品格技資第341号 橋梁(コンクリート橋) 点検 担当技術者
品格技資第344号 橋梁(コンクリート橋) 診断 担当技術者
品格技資第345号 橋梁(鋼・コンクリート以外の橋) 点検 担当技術者
品格技資第346号 橋梁(鋼・コンクリート以外の橋) 診断 担当技術者
■木橋診断士
品格技資第367号 橋梁(鋼・コンクリート以外の橋) 点検 担当技術者
品格技資第368号 橋梁(鋼・コンクリート以外の橋) 診断 担当技術者
「木橋」について
「木橋」は、木材を主な構造に使用した橋で、観光地で見られる複雑な構造のものから、車両通行可能なアスファルト舗装されたもの、公園内や農道、林道にかかるものまで、形状や種類、サイズはさまざまです。
現在日本にある木橋の総数は、国土交通省の資料によると、約4,000橋とされています。
2014年には5年に1度の定期点検が「木橋」を含めて、すべての橋梁に適用しています。
ただし、木橋の場合はコンクリート橋や鋼橋とは異なる視点からの点検が必須であり、腐食など材料の特性を考慮する必要があります。点検の基準は、「木橋・総合診断士」が「木橋定期点検要領」に基づいて点検を行います。木橋の点検と維持管理を行うには、橋梁点検と木材双方の知識が求められるのです。
「木橋」における木材固有の損傷
●腐朽
腐朽とは、鋼材やコンクリートには見られない木材に固有の劣化であり、木材腐朽菌と呼ばれる微生物により木材の組織が破壊されることにより発生します。
高欄柱の基部。水が溜まりやすい下縁部が腐朽している。
床版裏面の木材腐朽菌。
これが見られる場合、部材内部の腐朽が疑われる。
●蟻害
蟻害とはシロアリによる食害のことであり、温暖な地域の暗所にある水分が多い材に被害が多いです。
このため建物の床下等での被害が多いですが、木橋では蟻害はめったに見られません。ただし「木橋」では、土中部や部材内部での被害が見られ、その場合の劣化速度は腐朽よりも速くなります。
柱基部に蟻土が現れている。
高欄柱頂部に蟻害が現れている。
●われ
木材では、表面の乾燥による浅く短い、いわゆる干割れが発生しやすいです。これは造膜型の表面保護塗装では支障になりますが、部材そのものの耐力や耐久性にはあまり影響しません。 ここで言うわれとは、深く長いものであり、雨水の滞留による腐朽や蟻害の原因になります。
主桁継ぎ手部にわれが生じている。
進行に注意する必要がある。
柱部材にわれが生じている。
進行に注意する必要がある。
「木橋・総合診断士」が行う点検とご提案
木橋は、素材の特性から、耐久性に劣るためコンクリート橋や鋼橋とは違う維持管理の必要性があります。そのため材料を知り尽くした橋梁点検の専門家の存在が欠かせません。
有限会社ハウスステージでは、「木橋・総合診断士」の資格を持つ技術者が木橋点検を担当。適切な点検と診断を実施し、最適なご提案をいたします。